山育ちにとっての海 ひとりごとへ戻る

潮風をあびる犬今年2度目の海を見た。
「海なし県」に育った私にとって、海は遠い存在だ。逆に、山や川はとても身近な存在、見慣れた風景。今回も、車が海岸沿いへでた瞬間、お決まりの文句「おおっ!海だあ」と感嘆の声を発し、窓を開ける。真っ暗で何も見えないけれど、それが夜の海。潮の香りがする。やっぱり私にとっては非日常的な空間だ。
相方のカズオさん(仮名)が面白いことを言う。
「海なし県育ちの友人は、同じ反応をする!海が見えたとたんに、海だ、海だと身を乗り出すよ」と。みんな、同じなのだろうか?
車を運転していた「海あり県」育ちの友人と3人で、逆の場合、山が見えたときの反応の話へ。
「君は山が見えた時、私の海のように『おおっ!!』となる?」 「富士山やアルプスのような山だったらそうかもなあ」。むむ。なんか海のほうが格上なのだろうか?
いや、私も、お台場の海を見ても「おおっ!海だあ」の声はあがらないな、と思った。
(2002.4.20)