ハナミズキの木 ひとりごとへ戻る

ハナミズキの新芽

昨年の11月にハナミズキの木を植えた。
通販で、たしか2000円位で注文。どんな木が届くのかとワクワクしていたら、長さ40cmくらいの「棒」が届いた。「木」ではなく「苗」が届くということにやっと気がついた。
たとえ細い棒でも、ちゃんと根はついているので、さっそく植える。根がはるまでは、と毎日水をやる。しかし、いっこうに変化がない。なんにもない。少しも伸びない。そのうち冬になり、寒くなり、そんなに水をあげなくてもよい気分(!)になる。
桜が咲く。3月上旬だというのに。「そうだ。うちのハナミズキは!」と目をやると、変わらぬ姿。周囲では新芽がつき、花が咲き、雑草だって元気よく生えてきたのに。春を迎えても「棒」のまま。芽が出るのに何年もかかるのか?それともホントに「棒」が地面にささっている状態になってしまったのか…
4月の初め、夜に何気なくハナミズキを見に行く。「変わってないなあ…」と手を触れると、なにか柔らかいものが!翌朝、おひさまの下でちゃんと見ると、新芽がふくらんでいた。
なんて不思議なんだろう。つい先日まで、ただの棒だったのに。「おまえ、いつ来たんだよー」という気分。こんな驚きと嬉しさは久しぶりだ。きっと小学生の時にも味わっているはず。

(2002.5.20)