カナシバリ ひとりごとへ戻る

バッタの脱皮カナシバリというと、霊感がある人がなるものだと思っていた。
一度目は気味の悪い夢を見ていた。途中から、意識が半分くらい現実にある感じがしてきて「このままじゃ、何か悪い事態になる。まずい、まずい」と感じだす。隣りで快眠中の相方カズオさん(仮名)に声をかけようと思ったら、すでに体が動かなく、声も出ない状態。それでも力を振り絞って大きな声を出し、気づいてもらう。体も動くようになっていた。
「突然となりからうめき声が聞こえてきた。こっちの方が恐ろしいよ」とカズオさんが気味悪そうに言った。あんなに大きな声で叫んだのに。私の声は、低く小さなうめき声にしかなっていなかったのだ。
二度目も夢を見ていた。そのまま朝まで眠ってしまえばよいのに、なんでだろう、また意識が戻ってくる。その感覚に「あっ、まずい。前回と同じ感じだ。早くちゃんと目を覚まさなきゃ」と危機感を感じ体を動かそうとするが、トキスデニオソシ。今回は足元から上半身へ向かってダダダダダーっとシビレが走るように麻痺する感覚を確認してしまった。もちろん怖くて目は開けていない。
「カナシバリ体質」になってしまったのだろうかと落ち込んだ。朝起きても、ぐったりしている。
しかし調べてみると一安心。「レム睡眠時の骨格筋弛緩状態」で「意識だけが覚醒」してしまう状態が「カナシバリ」だそうだ。またカラダが非常に疲れていると、入眠直後にレム睡眠があらわれ、カナシバリになりやすいとのこと。確かに二度とも、布団に入ってすぐの出来事だった。
これで、目に見えぬ不安はなくなった。とは言っても、あまり気持ちの良いものではない。次は、カナシバリにかからない方法を探さなくては。。
(2002.6.20)